SIGNE PERSSON-MELIN exhibition "Clay and Glass Works"

シグネ・ペーション・メリン展

PLACE｜ELEPHANT
DATE｜2010年10月23日(土)～11月7日(日)
OPEN｜12:00-19:00 / 火曜定休
ADDRESS｜東京都渋谷区神宮前4-14-6表参道ハイツ103
ACCESS｜東京メトロ 銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 A2出口より徒歩4分
TEL&FAX｜03-5411-1202

シグネ・ペーション・メリンは、85歳となる今でも意欲的に作品を発表し続けるスウェーデンの女性作家。1951年に自らのスタジオを設立し、陶芸家としてキャリアをスタート。
民藝の影響を色濃く残した作風で、土の表情を生かした素朴で手触りの良い日常使いの陶器を数多く発表しました。
その後、1967年からボダ社にデザイナーとして参加、新たにガラスを素材とした作品に取り組みます。
素材に正面から向き合い対話することで生まれてくる作品は、素材は違えど優美で清々しく、彼女の人間的な温かさを垣間見ることができます。
本展では、clay(陶土)とglass(ガラス)を素材とした作品をメインに集めました。作品を手に取り、彼女のモノ作りへの強い意志を感じていただければ幸いです。
また、彼女の夫でありアートディレクターであったジョン・メリンによるボダノヴァやボダ社のパッケージデザイン、ポスター、装丁なども合わせて展示販売致します。

Signe Persson-Melin/シグネ・ペーション・メリン(1925 - )

ストックホルムの国立芸術工芸デザイン大学で陶芸や彫刻を学び、その後コペンハーゲンの学校でサクスボーの設立者のひとりであるナタリー・クレーブスに師事しました。1951年、地元マルメに自身のスタジオを設立し、1953年にストックホルムで最初の個展を開催。ヘルシンボリで開催されたH55展ではコルク蓋のスパイスポットを出展し注目を浴びました。その後ボダ、 ボダノヴァ、ロールストランド、デザインハウスストッックホルム、スヴェンスクテン、グスタフスベリ等で作品を発表しています。1958年には北欧のデザイナーを対象とする最も権威のあるルニング賞を受賞しました。ルーシー・リーやバーナード・リーチを尊敬し、民藝にも影響をうけた作風は伝統を重んじながらも独創的な発想でセラミック、ガラス、コルク、ステンレスなど様々な素材を研究し、作品に取り入れていきました。またストックホルムにある地下鉄の壁面デザインなど公共モニュメントも多数手がけています。1985年には母校ででスウェーデン初のデザイン分野での女性教授として教鞭をふるいました。75歳となる2000年に再びマルメにスタジオを構え、現在も意欲的に作品を製作し続けています。

John Melin/ジョン・メリン(1921 - 1992)

グラフィックデザイナー、アートディレクター。1940年から66年まで広告会社Svenska Telegrambyran、1966年から76年までArbman2、1976年から92年までEgen productionにてクリエイティブ部門のディレクターとして活躍。1955年から66年までアーティストのAnders Österlin(アンダース・オスタリン)とチームを組みM&Öとして活動。ジョン・メリンがアイデアを考え、アンダース・オスタリンがイラストレーションを担当。ストックホルム近代美術館、マルメやルンドの美術館などのポスターやカタログ、ボダやボダノヴァのパッケージ、form紙の表紙などをデザイン。1960-70年代にかけてM&Öの個展をストックホルムやヨーテボリ、コペンハーゲン、ドイツ、ニューヨークで開催。また1999 年にはストックホルム近代美術館で回顧展が開かれる。作品はストックホルムの国立美術館、ニューヨークのMoMA、ロンドンのVAに収蔵されています。 1955年に陶芸家シグネ・ペーション・メリンと結婚。